【No,5】発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由

【No,5】

発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由/栗原 類

 

発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由
 

 【栗原 類】

日本のファッションモデル、俳優。

発達障害の注意欠陥障害(ADD)と子どもの頃に診断される。

イギリス生まれ、アメリカ育ち。中学校で日本に転校してくるも、帰国子女として辛い日々を送る。母、主治医、学校係者(アメリカ)に恵まれ、自分自身が輝く職業に就くことが出来ている人。

 

 

【本文引用】

発達障害は、脳のクセです。

 

少しでも褒めてもらえることで、自分の存在が認められたと実感でき、自信がつくと思います

 

捨てる神あれば拾う神あり

 

今ここで選ばれなかったとしても、この先ずっと選ばれないわけじゃないし、今ここにいる人にとってはピンとこなくても、この先出会う誰かが才能があると認めてくれればそれですむ。人生は長いんだし、この先数えきれないほどの人に出会っていくんだから、今選ばれなくても問題ない

 

運が良かったからということもありますが、純粋に好きなことだったから長続きができた

 

短期記憶に問題があると良い事も悪い事も関係なくどんどん忘れていくので、自分が失敗して悲しかった事や嫌な思いをした事まで綺麗さっぱり忘れて、日々ゼロからのスタートをしているようなのです。  

だからその場で反省しても反省した事まで綺麗にツルッと忘れてしまう。同じ失敗を何度も何度も繰り返すし、そもそも同じ失敗だとも気が付かないし、「また同じ失敗をしてるよ」と言っても右から左なのです。

なにしろ本人にとっては過去に同じ失敗をしたという記憶がなく、今日の失敗は初めての失敗のつもりです

 

この脳のクセは面白い!

 

選択肢としては、発達障害児専門の特別支援学校もありましたし、フュージョン教育というクラスの半分を発達障害児、残りの半分を定型発達児で構成したクラス編成の教育を始めた学校も近所にあり、教師とケースワーカーはそれらの選択肢を提示する義務、特定の進学先を強制しない義務、家庭が選んだ選択肢を尊重する義務があります。

 

本書の中で、アメリカの特別支援教育の考え方・取り組み方を知れたのは良かった。日本と全然違うし、やっぱり遅れてるのかなぁ?

日本の保育園・幼稚園教諭や小学校教諭にぜひ話を聞いてみたい。

 

「親のエゴで無理に普通校に入れるなんて子どもがかわいそう」と暗に子どもの味方をするようなふりをして、親に負い目を負わせて支援校に追いやるような事を言う権利など、誰にもないのです。

 

ADHD/ADDは脳にクセがあり、その独特のクセが日常の困難を引き起こしています。まずは自分の弱点を知ることが克服への第一歩となります。自分にとって何が苦痛なのか、何が苦手だと感じるのか、そして、家族や周囲の人は自分が引き起こす何で頭を抱えているのか、困っているのか、それを見極めることが重要です。

 

視力が低い子に視力がよくなる訓練をさせるのではなく、眼鏡やコンタクトレンズの使用をすすめるのと同様に、発達障害児にとっての眼鏡やコンタクトレンズに相当するのが、タブレット端末やパソコン、スマートフォンなのです。

 

みんなそれぞれ自分にとっての「普通」とか「平均」があり、「普通ならこれはできるだろう」「そうはいっても、いくらなんでもこれくらいはできてあたり前」という先入観で他人を測っている

 

人間関係のなかで、些細な事でもうれしかったこと、楽しかったことがあると母に話していて、そのたびに「うれしいことがあったら、自分がうれしいということよりも、そういう事をしてくれた人に感謝をする気持ちを持ちなさい」と、言われてきました。周囲に感謝の気持ちを持つというのは、自分が愛されている、大事にされている実感を持つことにもつながります。

 

自分がやられたら嫌なことは他人にはしない。もう一歩進んで、自分がしてもらってうれしかったことは、誰かにしてあげられるようになりたいと努力をする。さらに一歩進んで、自分は嫌だと思わないけど、他の人はされたら嫌なのかもしれないという発想力を

 

うれしいとか感謝というのは、存在証明をしてはじめて存在するもので、それを表さなければ、誰も気付かない存在しないものなんだ

 

記憶力が弱いので、大概のことは忘れてしまい、覚えておかないといけないことでも忘れますが、覚えておきたいことも忘れたいことも、全て等しく忘れてしまうので、自分に都合よく持っている記憶力を活用できるわけではありません。

 

記憶ができないってどんな感覚なんだろうと初めて考えさせられた。

 

自分がやった事が悪い事だったという認識がないため、同じミスをして、母に怒られてしまい→反省して→寝て→起きたら忘れて→またミスを起こす、という繰り返しになってしまいます。

 

基本的に発達障害児の脳は、定型発達の子どもの脳よりも疲れやすいと思った方がいい

 

非日常の楽しい刺激であっても、それを受け止めるキャパシティが少なく、脳が刺激によりすぐ疲れてしまいます。学校の社会科見学などの集団行動で、「お行儀のいい態度」で参加できない、やる気がなさそう、興味がなさそう、飽きっぽい、自発性がなく見えるなど、教師からそんな感想が出たとしたら、脳の疲れのペースが他の子ども達と違うからだと思います。

 

子どもが行きたいと言った遊園地。最初はすごく楽しそうなのに、1時間そこらで「疲れた。帰りたい」と言い出し、機嫌が悪くなる。

大人の発想からすると「わがまま」で「飽きっぽい」としか見えないでしょう。しかし、それは彼らの脳が刺激を受けすぎて疲労しているサインなのです。

その1日を「楽しい1日」として終わらせるためには、元を取ろうとしたらダメなのです。子どもが楽しいと思っているところで帰らないとダメで、子どもが「帰りたい」と言ったら、それがまだ午後1時であっても帰らないと、子どもにとって楽しい1日として刻まれないのです。

 

発達障害者はそれが特に強かったり融通がきかなかったりしますが、誰にでもこだわりはあり、それが家族という単位のなかでは、しばしストレスの根源になりえます。

夫婦という単位でも、親子という単位でもそうですが、自分と違う人間は自分と違う部分にこだわり、自分がこだわる部分をどうでもいいと思っていたりします。そして自分がこだわる部分は大概、自分が簡単にできること、得意なこと、苦にならないことであり、自分にとってどうでもいいことは、自分が苦手なこと、興味のないこと、好きではないことだったりします。それが家族間で違うから揉めたりします。  

揉めごとは自分ができること、気になることを、他の家族がやってくれないことに対して不満を言うことから始まります。自分のことを棚に上げて文句を言うことを、私達はしょっちゅうやらかしているのではないでしょうか。

 

本の学校は、他人の行動に子どもが干渉しがちで、それを教師や親が咎めないまま育っていくので、毎日遅刻をしていると「また遅刻かよー」と、いちいち干渉してくる子どもが必ずいます。

アメリカの小学校だと、誰も文句は言いません。「また遅刻かよー」と、誰かが言おうものなら、教師なり保護者なり、それを見ていた大人が注意します。「遅刻はあなたには関係のないことでしょう。あなたが口を挟むべきではない」と注意するので、小学校低学年の時点で、他人に余計な干渉をする子どもはほぼいなくなります。

 

褒めて伸ばすのは大切なのです。それは、子どもにとっても、親にとってもです。発達障害の子ども達は「◯◯くんすごいねー」とか「◯◯ちゃん、いいねー」など、他人から褒められたり羨ましがられたりする場面はあまりないまま育っていきます。そして育てる親の方も、他の親から見て「すごいわね、頑張ってて」「見習わなきゃ」なんて言われることはまずないままです。逆に「もうちょっと◯◯した方がいいんじゃないかしら?」と、善意のダメ出しを受けながら子育てを続けていくことになります。

 

子どもに将来どうなってほしいのか。それはただ一つ。「幸せになってほしい」

 

何かにハマりやすい、のめり込みやすい気質を持つ発達障害者こそ、広く浅くいろんなことに触れさせるようにしておいた方がいいのです。「ゲーム(アニメ)じゃなくて、もっと本を読んでよ」ではなく、「ゲーム(アニメ)もいいけど、本も読もうね。映画も見ようね。外にも遊びに行こうね」でいいのです。押し付けるのではなく、可能性を増やそうという考え方

 

私自身は学校の勉強が、必ずしも社会に出るのに必要だとは思っていませんし、勉強だけが人間の評価軸ではないのは明らかだと思っています。しかし、「受験勉強をして志望校に合格する」という努力をした末の成功体験は、一度は獲得してほしいと思っています。

 

学歴がほしいというのとは全く違って、「知識を増やす体験は楽しい」ということを体感してほしいからです。新しいことを知ること、見ること、覚えること、知識として蓄えることが楽しいと思ってほしい。それは、勉強とか成績だけでなく、どんな仕事をする上でも大切なことだと思うから

 

本人が正しく判断できるように育てるには、「この場合はこうしなさい(ありがとうと言いなさい)」と伝えるのではなく「この時、相手の人があなたにこうしてくれたのは、あなたへの思いやりです。その気持ちに感謝しましょうね」という情緒面での根本を教えるべきです。どう振る舞うべきかだけを教えても、根本的な情緒面が理解できないまま大人になってしまいます。

 

「誰かが何かをしてくれるのは、君への心遣いなんだよ。それだけ周囲に大事にされている、愛されているんだよ。だからそういう人達に感謝しなさい。感謝は言葉にしないと思っているだけでは伝わらない。きちんと伝えることが感謝なんだよ」と、具体的に情緒的な視点で繰り返し教えることによって、自分を中心にものを考えるのではなく、他人を思いやる視点が少しずつ身についてきました。「他人(クラスメイト等)を尊重しなさい」と、ふわっと漠然としたことを言っても、尊重する態度がどういうものかを、具体的に教えないと身につきません。また、なぜ尊重する必要があるのかを教えないと、尊重する意味も理解できません。

 

失敗した本人の視点で反省させるだけではなく、相手の立場からの心情を説明する

 

他人への共感力が低く、常にマイペースで、自分の発想が中心になってしまうからこそ、常に自分以外の人を意識させる必要があるのです。

 

「この子のために何かをしよう」と考えるだけでなく、「どうすれば 20 年続けていけるのか?」を見つけることが大事だと思います。この子を変えるために、この1年だけ頑張るのでなく、この子が生きやすく、幸せに生きられるために、毎日できることは何か? を考えるのです。

 

教育現場への希望としては、結果の平等でなく、機会の平等を与えてほしいと切に思います。近眼の子が眼鏡をかけても文句を言われないのに、耳の聞こえが悪い子が補聴器をつけることが許されるのに、字を読んだり書いたりするのが苦手な子たちが、スマフォやタブレット端末を使うということを許してもらえないのは残念です。

 

アメリカは幼少期から発達障害の的確な診断をします。保護者が自分で病院を探して、診察を受けないと診断してもらえない日本と違って、アメリカでは幼稚園で支援委員会が立ち上がり、半ば強制的に専門家による診断が実施され、小学校の就学先を検討したり、支援プログラムが組まれるなどして親子を支援します。社会的に支援するシステムが確立しているのです。

 

例えば不安を覚えた時などに、そのストレスを解消するドーパミンなどの報酬系のホルモンが出るところが違うのです。健常児は前頭葉で理解をしながら、不安を解消したり、喜びを感じますが、発達障害のある子たちは、側頭葉(運動野)で感じることで、不安を解消したり、快感を感じるのです。一部の自閉症の子が不安を解消する手段としてぴょんぴょんと飛び跳ね続けたりするのもそのためだし、多動の子が少しもじっとしていられないのも、動くことで心が落ち着くからです。つまり、そもそもの脳のメカニズムが違うわけです。

 

おもしろすぎる。。

 

これはお笑い的な考え方かもしれへんけど、嫌なことがあったら、次に何か楽しいことがあるためのフリや、ていう。喉渴いてる時の方が水が美味しいとか、腹が減ってる時の方がご飯がうまいとか。嫌なことがあればあるほど、次にいいことがあった時に、めっちゃ楽しいというふうに考えてて、 どっかで最高の瞬間が訪れるっていう想定で生きてる。

 

本書の最後には栗原類と仲がいい、芸人又吉からの話も。

 

 

 

【感想】

特別支援学校教諭免許を取得するために、この夏10日間も講座受講をしてきたけど、教授の話よりも、発達障害者自身の言葉で語られると、ぐいぐい吸収できるなと思った。参考になりました

 

とにかくお母さんの子育て法が素敵すぎた。本文引用がかなり多くなったにも関わらず、まだまだ本書には発達障害の子どもへの子育て法や声かけで参考になるだろう点がある。

 

やっぱりどんな人間にとっても、人生の中で、どんな人と出会うかが非常に大事で、人生に大きな影響を与えるなぁ。と改めて思った。(最近よく感じること)

 

小学校教育にも興味が湧いてくる。。。

全教科は教えられないから諦めるけど(笑)

 

 

 

※本文引用で、栗原類と母の言葉がまぜこぜになっています。

 

 

【読書時間】3~4時間?

【読書記録】40分

 

【No.4】四つ話のクローバー

【No.4】四つ話のクローバー水野敬也

 

今年131冊目。

2018年の目標だった年間100冊を突破!!嬉しい!!

でも内漫画の冊数が70冊を超える…(笑)今年はありで(笑)

 

 

四つ話のクローバー

四つ話のクローバー

 

 ●水野敬也さんの紹介

●本書引用

●感想

●他書籍の紹介

 

夢をかなえるゾウで有名な水野敬也さんの本。

実はたくさんの本を書かれており、何冊か読んできたけど今回ももちろん良かった!!

 

名言的な言葉を、重すぎず、堅すぎず、、、

これほどまで読みやすく、笑いのユーモアも入れて、スッと入ってくるの物語と文章を書ける水野さんは天才だと思ってます!(笑)

 

ほんまに水野さんオススメです!

 

 

【本書引用】

「なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。その理由を一言で言えば、『一人の人間の中で二つの願望がぶつかり合っている』からだ

 

 『早く会社に行って仕事をしたい』という願望と『寝ていたい』という願望が。そしてみんなの心の中でも同じようなことが起きている。『 痩せたい』という願望と『食べたい』という願望。『お金を貯めたい』という願望と『買いたい』という願望…

 

私たちが何か目標を立てるとき、たいがいそれとは逆の願望に引っ張られたりする。

 

自分の行動を支配する唯一の方法なのだが──  それは『大きな願望で小さな願望を従わせる』ということなのだ

 

「たとえば君に、仕事なんてしないでハワイでのんびり暮らしたいという願望があるとしよう。だとしたら、もう、ハワイのことをず──────―っと考えていなさい。

コロンブスは新大陸を発見する想像をしながらワクワクしていたし、ビル・ゲイツは世界中の家にパソコンを置くという想像に興奮して夜も眠れなかっただろう。

重要なのは想像を楽しんで願望を大きくすることなのに、『願望』に『想像』という栄養を与え続ければ、甘い物はいつしか『食べたい』ではなく『食べたくない』ものに変わっているはずだ。

 

「君だけのニンジンを育てなさい。誰からも邪魔されない、君だけのニンジンをね。

 

お腹は満腹になったらそれ以上は満たされませんが、感謝で得られる幸せには限りがありません

 

人間の『欲しい』という気持ちは、欲しいものを手に入れたところで決して満たされることはないということ

 

もしかしたら、私たちは感謝をすることを怖れているのかもしれません。

 私たちは小さな子どもの頃から、勉強でも運動でも、もっと上を、もっと上をと教えられます。こうして育った私たちは、大人になってからも、年収や、服や、食べ物や、住む場所、旅行の行き先までも、人と比較し、人より劣っていることに不安を覚えたりみじめさを感じたりします。  

しかし、私はここで声を大にして言いたいのです。満足することは『負け』ではありません。自分の持っているものに目を向け、それらに感謝することに何のやましさもありません。  

夢を持ち、欲求を持ち、それに向かって努力すること、人間として成長することは素晴らしいことです。しかし、それと同じくらい、感謝すること、今の自分に満足することも大事なことなのです。

 

「だから、大事にして頂きたいのは『行動を変える』ということなんです。頭の中では『汚いな』『迷惑だな』と思っていてもかまいません。しかし、とりあえず『大丈夫ですか?』と声をかけてみる。その人に共感している人だったらやりそうなことを、実際やってみるのです

 

「確かに、そんなことをするのは面倒ですし、場合によっては相手から迷惑がられるかもしれません。でもこれは、ベンチに座っているこの人のためにするのではありません。

あなたたち自身のためにするのです。そういう行動を取っていけば、必ず考え方が変わってきます。他人のことを自分のことのように考えられるようになるのです。

そうなれば人間は、自然と他人から愛されます。仕事も人間関係も、驚くほどうまくいくようになるのです」

 

【感想】

タイトルの通り、四つの話からなる物語です。

どの話にも物語があり、主人公や周りのが、人生において大切なことを教えてくれます。

 

いやー、今回読んだ作品も良かったなぁ。

自分だけのニンジンを何にするのかを楽しみながら考えつつ、人生を駆けていこうと思います!!

あと感謝の気持ちも。心にゆとりがあるときだけじゃなくて、常に感謝の気持ちと生きられるように!

 

 

【他作品の紹介】

「夢をかなえるゾウ」シリーズは省略

 

「運命の恋をかなえるスタンダール水野敬也

これは抜群にオススメ!!めっちゃ笑いました。電車とかで読むとにやけてしまいます。

 

運命の恋をかなえるスタンダール

運命の恋をかなえるスタンダール

 

 

 「雨の日も晴れ男/水野敬也

もう憎いくらいにポジティブ野郎のお話し。途中から応援したくなるくらいひたすら前向きに生きてる主人公によって、自分自身の思考もポジティブに変えてくれます!

 

雨の日も、晴れ男

雨の日も、晴れ男

 

 

もっと他の作品も読んでみたいと思います。

 

 

【読書時間】90分

【読書記録】35分

 

kindle本だったので、ハイライト・メモ機能から引用したら30分書けました。

クオリティーにも力を入れていきたいです。

 

自分用の読書ブログですが、読んでくれた方、ありがとうございます!!

【No,3】ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい

今年90冊目

 

 

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい (角川文庫)

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい (角川文庫)

 

 久しぶりに本屋さんで小説(自叙伝)を買った。しかも翻訳本。

 

息子は自閉症、そして12歳の物理数学者。と書かれた帯を見て購入を決めた。

全米でベストセラーになり、映画化が決定しているらしい。

 

【ストーリー】

9歳で大学入学、相対性理論に取り組み、将来ノーベル賞候補とも言われる天才児ジェイク。けれどその才能はあやうく失われるところだった。2歳で重度の自閉症と診断。障害児訓練が彼の笑顔を奪っていることに母クリスティンは気づく。

16歳になったときに自分で靴紐を結べるようになっていればラッキーだと言われていた少年がーーー。

 

 

【本文引用】

自分の子どもに関するプロのアドバイスに逆らうというのは、親として非常な恐怖心をともなう選択です。

 

「ファースト・ステップス」は州が運営する教育・保護プログラムで、発達機能に遅れが見られる三歳未満の子どもの診断やセラピーを行っています。

初期診断で深刻な遅れが見られるとされたため、「ファースト・ステップス」が派遣する言語療法士が毎週自宅に来て、ジェイクの訓練をしてくれることになりました。

日本でもこういった制度はあるのかな?と軽く調べたところ、「日本にいながらバイリンガルスクール」的な謳い文句の英語に力を入れたプレスクールがたくさん出てきた。障害児のはないのかな?

 

自閉症児への働きかけは五歳までが最も効果的

 

なぜみんな、この子たちができないことにばかり焦点を当てるのだろう?なぜできることにもっと注目しないのだろう?

これは本書で一番グサッと響いたところ。

障害の有無関係なしでも、できないことをできるようにする教育や努力を良しとする考え方が身に沁み込んでいた自分に気づいた。特に保健体育教員だからの部分もあるとは思うが…。

 

でも同僚との話題や、職員室で飛び交う内容の9割は「できないこと」やある子の「苦手なこと」ばかりな気がする。もちろん教育的アプローチは必要だろうけど、子どもの長所や得意なことは話題になりにくい。

 

今後の仕事にいいヒントを貰えた。

 

 

「絵が下手でも誰も気にしないけど、数学ができないとみんな慌てふためくのよね。どうしてかしら?

 

子どもが熱中していることをどんどん伸ばすようにしてやれば、どの子も期待をはるかに上回る結果を出すと信じてきました。

 

親が、子どもの好きなこと、打ち込めるものを真摯に受けとめ、シェアすることは、何よりもパワフルな変化のきっかけとなる。

好き、楽しいのシェアがしていこうと思った。

 

自閉症スペクトラムASD)の子どもの多くは、特定の分野に激しくこだわり、集中する傾向があります。しかしその分野は必ずしも世の中の人たちが興味を抱く内容ではないため(ナンバープレートとか、地質学的観点からみたインディアナ州の洞窟の歴史とか)、評価されないことが多いのです。

 

逆もまた同じで、自閉症児たちは、親がおままごとをやらせたりハグを求めたりしても、ただただそんなものには興味が持てないのです。

 

誰も一度や二度は、パーティで自分の興味のないことばかり話す人につかまってしまった経験があるでしょうーースポーツとか、政治とか、クラシックカーとか。

自閉症の人の毎日はそれに似たような感じではないか、とわたしは思っています。

たとえが分かりやすすぎて笑えた。

 

ジェイクは自閉症で、誰ともコミュニケーションがとれなかったがゆえに、やりたいことに打ち込む時間と場所が与えられました。自分の中に引きこもり、誰もが手も届かなかったからこそ、他の子どもとくらべて好きなことを好きなだけやる時間があったのです。

 

自閉症児を失われた子どもたちだと考えがちです。治療しなければならない存在だと考えてしまいます。でも、自閉症児を治療するということは、科学や芸術を「治療」することに等しいのです。子どもが自分の世界から出てくるのを期待するのではなく、こちらから子どもの世界に入っていくようにすれば、明るい道がひらける。

 

親には、子どものために闘わねばならないときがあるのです。子どものために闘うのは、愛しているからこそできることです。子どものために闘おうという意思こそが、わたしたちを親にしてくれるのだと思います。

まだ親ではないので分からないけれど、良い言葉だなぁと思った。

 

「物事には尺度というものがあるの。愛する人が亡くなったら、それはレベル10。レベル10だったら自制心を失っても無理はないわ。ベッドにもぐり込んだまま出てこなくても仕方がない。そのときはティッシュの箱を持ってそばにいてあげる。」

 

「そのレベルで考えたら、ジェリービーンズのことはどう?誰かが骨を折ったわけでも、腕を失ったわけでもない。そしてレベル2の出来事にはレベル2のリアクションをしなさい。レベル10ではなくてね。」

 

「レベル10の出来事には、思う存分レベル10の反応をしなさい。でも、シャツのラベルが首に当たってチクチクする程度のことで、レベル10を無駄遣いしちゃだめよ。」

たとえがユニーク(笑)アメリカンを感じる(笑)

でもこれって意識できると自分が楽になれるよなぁ参考に。

 

子どもたちが何かをやりたいと感じてやっているなら、やらせてあげればいいじゃない?彼らが本質的に持っている能力や力強さには、日々驚かされるばかりです。

仕事で相手にしているのは高校生にもかかわらず、すぐに「危ない」「けがしたらどうするん」「落とさんでな」とか言いまくってる自分に気づかされました。やめよう。

 

IEP会では、一人の子どもの教育や訓練に関わったすべての人が一堂に会しました。理学療法士作業療法士、発達訓練の先生。普通クラス担任、特別支援クラスの担任、学校の心理カウンセラー。それぞれが順番に子どもの最新の状況について述べ、その情報をもとに、彼が学校生活の何割ぐらいの時間を普通クラスで過ごすべきかを決まるのです。

手厚いサポートとシステムはさすがアメリカ。日本は全然追いついてないと思う。

保育園や小学校の先生たちにぜひいろいろ聞いてみたい。

 

何もしないことが、何かをすること以上に大切なときだってあるのです。

 

五感を満たしてあげることは決して贅沢などではありません。必要不可欠なことです。草の上をはだしで歩くこと、真っ白な雪を食べてみること。熱い砂が指の間をこぼれていく感触。仰向けに寝転がって、太陽を顔に感じること。これらはすべて人生に欠かすことのできないものなのです。

 

ジェイクはどこまでもジェイクだった

 

 

 

【感想】

翻訳本は読みにくいのでめったに読まない(1年に1冊読むかどうかレベル)だけど、直観と発達障害児がテーマだったのに惹かれて購入して正解だったと思った。

本当に読んでよかったと思う。

特別支援教育の勉強を始めてから、障害者対する考え方が昔の自分と180°変わった上に、本当に面白いと感じる。

 

障害の有無に関わらず、子どもの可能性を広げるのも狭めるのも、身近にいる大人次第。だと心の底から思った。

自分は「子どもの可能性を誰よりも信じる」教師になることを信条にしているので、この本のジェイクのお母さんをとてつもなく尊敬します。

 

母親としての深い愛情、が綴られているだけでななく、人格者だと思うし障害児の親はもちろん関係者にも勇気を与える自叙伝でした。

ストーリー内容としては、主人公のジェイクが意味不明なレベルで天才。それを見出し全力で伸ばすためにサポートする教授、家族、友人たち。アメリカっぽいヒューマンストーリーで良かった。オススメです!!

 

 

【読書時間】4時間

【読書記録】60分

 

読書記録として自分のために残しているこのブログを読んで下さった方々、ありがとうございます!!

 

 

【No,2】死ぬこと以外かすり傷

読書記録No.2

今年66冊目

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

 

箕輪厚介(幻冬舎編集者)

・1985年東京生まれ 早稲田大学第一文学部卒業

 (本書によると学生時代昼からキャンパス内でお酒飲みまくっていたから現在の早稲

田は敷地内飲酒禁止らしい。箕輪のせいでは、とも言われているらしい。笑)

・2010年双葉社入社→幻冬舎

 

 最近では出版業界を激しく賑わせている、敏腕編集者、箕輪厚介さんの著書。

普段は編集者として、キンコン西野亮廣、ホリエモン、前田裕二、落合陽一、佐藤航陽、佐渡島庸平見城徹など、大ヒットした本を数々手がけてきた人が、自身の本を出版したということで即購入。(メンツがすごい)

 

 

編集者は最強だと感じる3つの理由がある。

1つ目は「才能カクテルが飲み放題」だから。

編集者は、一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才たちと毎日のように会って、時にぶつかりながら本を作り、戦友のようになる。

読者には申し訳ないが、一冊の本を通して一番成長するのは間違いなく編集者だ。

 

予定調和にロジカルに考えても計算通りのものしか生まれない。無難に生きても何も起こらない。誰かが作った道を踏み外す。カオスにこそ、まだ見ぬ景色があるのだ。

あらゆる事故やトラブルに身を投げろ。

 

マドリードでの列車爆破テロに巻き込まれたり、高校生のときに海外でパスポートなくしたり、インドでは監禁され死を想像したが相手を押し倒し脱走した話は、面白かった。

直後にこんな面白い体験をした!とネタにして、即ミクシィ日記を書いたらしい。(笑)

 

 

バカなことにフルスイングせよ

思い切りバットを振れば、熱狂は伝播する。バカにして笑ってた人たちも次第に巻き込まれていく。

 

僕の周りにいる企業家やクリエイターたちもみな、3歳児のように本能的、動物的な感覚に突き動かされながら行動している。決してルールや常識、ロジックだけでは動かない。

 

誰もが大人になる。学校に洗脳され、会社に飼われ、常識を知り、ルールを覚え、人間関係に縛られていく。

そしていつか、「ありのままの自分」を捨てる。

破天荒な人生は映画や小説の主人公に任せて、世の中に溶け込むことを受け入れる。

 

 

「知っている」と「知らない」の間にとてつもなく太い川が流れているのだ。

 

今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。スマホは飼い主が見たいものしか差し出さない。

ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。

バカはますますバカになる。

 

この本の中で二番目に好きなところ!

10年前の高校生時代には想像できんかった世界が現在になってる。

 

 

どんなに都合よく上手くいっているように見える人でも、実は地道な努力を続けている。すべては線である。

 

これすごく腑に落ちた。今はまっている筋トレのおかげ。

 

副業解禁が話題だが、休日に牛丼屋でバイトをして小銭を稼いでも意味がない。それは時間と金を交換しているだけ。本業を頑張って力をつけるのが先だ。

 

サラリーマンであっても、個人としての覚悟を示すからこそ相手が信用してくれる。告白した相手に「一度お母さんに相談する」と言われたら冷めるだろう。トラブルが起きたときに「上司に相談する」と言わず、「僕が何とかするんで余裕ですよ」とその場で返す。あとでつじつまを合わせればいい。

お前はどれだけ覚悟を持っているのか。それだけを人は見ている。

 

メジャーリーガーは、試合で活躍しヒーローインタビューをされる自分の姿を事前にイメージするそうだ。

 

物があふれる時代。もはや物を選ぶこと自体に疲れる。自分が信頼する人のおススメを選ぶようになるのは時代の必然だ。

 

「風呂敷広げ人」になりたければ、この人の風呂敷だったら畳みたい。今までの彼の行動から考えて、今回もかならず大きな夢を見られるはずだ、とワクワクさせることができないといけない。

もはや人はお金では動かない。夢を見させられる言葉と実行力、そして本人が楽しそうにしていることが大切だ。

 

子どもらをワクワクさせるためには、大人たちがワクワクしてないとダメだと思う。

今日からいよいよ仕事が始まる。

子どもから見ても、アホじゃねん!っ言われるくらい全力で楽しんでいく。

 

 

人はスマホによって孤独になった。スマホという小宇宙によって、人は自分が好きなものしか見ないようになった。その結果、好みや生き方が凄まじい勢いで細分化した。

スマホから顔を上げると、周りは自分とは違う世界の住人ばかりだ。

 

これ、面白い!

 

一流のサッカー選手になりたければ、誰よりもボールを蹴る以外に方法はないのだ。

大切なことはとにかく打席に立つことだ。できるだけ挑戦して失敗して上手くなっていくことだ。

 

時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。だから「今やれ」。

 

 

熱狂できることに出会うためには、自然消滅上等であれこれ手を出せばいい。

まずは口癖を変えるのが有効だ。

 

なにか声がかかったとき、「やりたい」「行きたい」と言葉を禁句にする。

そして「やります」「行きます」と言うようにするのだ。これだけで行動の量とスピードが飛躍的に上がる。

 

熱湯に触れて「熱い!」と言うようなレベルで「やります!」と返事する。

 

「やりたいです」「考えます」などと言っている悠長な奴に黄金の果実は降ってこない。

 

「やりたい」と「やります」、「行きたい」と「行きます」。

願望と行動の間にはとてつもなく大きな溝がある。願望など何の役にも立たない。

 

これ、本書で一番響いたところ。

この本読み終わってからやりたかったこと3つに手を出し動いている。

もう二度と「口だけ人間」とは言わせない!(笑)

 

「やりたい」を思うだけじゃなくて、言葉にすると同じように反応する人がいるってことの実体験も出来たのが最近の良かったこと。

 

 

変わり続けることをやめない

 

「日本では『みんなちゃんとしているのだから、あなたもちゃんとしなさい』と子供に注意し、インドでは『あなたもダメなのだから、ヒトのダメなところも許しなさい』と諭す」

 

まずは自分から裸になってしまうことだ。自分の恥ずかしい部分も醜い性格もわがままさも生意気さも全部出してしまう。嫌われることなど怖れるな。全てを見せて嫌われるなら、それまでだ。

大丈夫、完璧な人間なんてどこにもいない。

 

どれほど努力をしていても夢中な人には勝てない。義務感で仕事をやっている人間は、ヨダレを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない。

 

大切なのは常識に縛られないこと。

リスクと思っていることは全部、仮想的なものだ。人生など長いドラマで

あり、ロールプレイングゲームに過ぎない。失敗もトラブルも全部、話をおもしろくするためのイベントだ。

 

飲み会で正気な人はいつも損をする。あと片付けをしたり、会計をしたり、人を送ったり。

この際楽しく酔って騒ぎまくろう、歌いまくろう、踊りまくろう。そして、また翌日、しれっと反省して、ケロッとしてまた同じことを繰り返せばいいのだ。

この世は酔いがさめた人間、まともになった人間から脱落していく愉快なレースだ。世界に対してできることを考えながら自分らしく狂え。

ありのままで楽しみながら、自分にしか生み出せない何かを作れ。リスクなんて何一つない。失敗こそ最高のブランドだ。バカになって飛べ。

傷ついても、それをネタにして笑いながら、またそこから走り始めよう!

 

死ぬこと以外かすり傷と叫びながら、ただ狂え。

 

 

読み終わっての感想

箕輪さんが編集者だからなのか、これほど本の中の言葉が生きとるというか、本人が喋ってるような感覚読んだ本は初めてだった。読了後はまずそこに、すげー!ってなった。

 

頭でっかちになりそうになるけど、たまにこういうエネルギーに溢れた本を読んで、「自分らしくバカでいよう!」と言い聞かせることにする。

 

 

 

読書時間120分 読書記録90分

おすすめ度★★☆☆☆

 

パソコンの調子が悪すぎる。。30分くらいにしたい。

 

次に読んでいる本は、栗原類さんの「発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由」と岡本茂樹さんの「反省させると犯罪者になります」を更新する予定。

【No,1】ブランド人になれ!

 

 読書記録No,1 

 

 

 

ハイ、まず表紙がイケてる。

44歳の大人で、この遊び心。

 

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田端 信太郎 

 

1975年石川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。

NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン「R25」を立ち上げる。 

2005年、ライブドア入社、2010年、コンデナスト・デジタル

2012年、LINE、2018年、スタートトゥデイ(ZOZO)

 

R25」はめちゃくちゃお気に入り。面白いのでぜひ!

最近最も話題性のある、幻冬舎の箕輪さんが編集した本ってことで気になって購入。

 

 

1番の感想は…

紙質の良さ!!!

紙の質感がもの凄く気持ちいい。今までいろんな本をいろんな紙で読んできたけど

過去最高レベルの、「めくり感」「パラパラ感」「折り目つけやすさ」だった。

ページめくるのがこんなに嬉しかったのは、初めて。(笑)

 

 

以下、読書メモ。 

「奴隷の幸福」という言葉がある。

強制的に、有無を言わさず働かされる奴隷は、不幸なように見えるけれど、自分の頭で何をするべきか考える必要がないので、人はそこに安心を見つけ、幸せを感じる。

 

「何をやればいいのか分からない」状態よりも、「あれをして、次これをして」と上司から言われてやるほうがよっぽど楽なのは、前職の広告会社勤務の時に実感。 

 

自分の仕事を聞かれたら、会社の名前を答えればよかった。

 

目の中に炎を灯して、ビジョンや大義を語ればその熱は伝播していく。

二十歳の頃は、意味わからんくらいデッカイ夢や、将来の展望・野望に目をギラギラさせて深夜まで語り合っていたのに、就職活動の頃から現実思考になっていたことに半年前に気づいた!(気づけて良かった本当に)

最近また目をギラギラさせてます。

 

アウトプットをしなければいけない状況に追い込まれれば、人はそのレベルに追いつこうと、学び、成長するものだ。

英語だって「TOEICやTOFELを勉強していていい点を取ろう」なんて言っていたら、実際に英語を使いこなせるようになるのはずいぶん先になってしまう。

しかし「英語は得意だ!」とハッタリをかまし、英語のプレゼンの場に出たり、外資に転職してしまえば、どうにか英語をマスターしようと努力し、実体が追いついてくる。

みんな順番が逆なのだ。

 

なるほど。そういえばこれ、石原さとみとお付き合いしてるSHOWROOMの前田裕二さんも言ってた。

英語の勉強をするために、塾の講師をしてたらしい。お金をもらう立場で勉強させてもらえるなんてものすごく有り難いことだし、勉強も本気でするから。だって。

 

まずは虚像でも何でもいいから自分をステージに上げろ!そしてそこから必死に辻褄を合わせろ。虚が実をつくるのだ。

 

今一番勉強したいことは、英語!!

人生初TOEICのスコア245点だったけど、これからは得意って言おう!

 

 

40歳以上の方に声を大にして言うが、若い人たちの間で流行っているものを普通に自分で実際に試してみるだけで、同年代のオジサン連中と、ものすごい差がつく。

なのにキャリアを重ねたオジサンは、イスにふんぞり返って若い連中のもとへ降りていこうともしない。

 

とにかく新しいものは、何でも試せ!

「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら、踊らにゃ損損」

 

自分は毎年を積み重ねていくけど、仕事で相手にするのはずっと10代。

イスにふんぞり返らんようにしよう。

 

 

身銭を切った痛み。大げさに言えばリスクテイクがあるからこそ「もったいない。元を取ろう」という心理が働いて真剣に読み、リターンが生まれる。

 

情報を得るための1500円程度の出費を惜しむなど、ブランド人の風上にも置けない。カネはそれ自体には何も価値はない。

これからカネの価値はどんどん下がっていくだろう。そんなもの貯めこんでいても仕方がない。どんどん使って自分の知見に換えていこう。そうすることでまたカネが回ってくる。

 

カネの価値が下がるって、ホリエモン西野亮廣らがめちゃくちゃ言ってる。

カネの本質がまだわからんから、今はピンとこん。

 

最高の消費こそ、最高の投資になる時代が21世紀だ。

 まさにZOZOの前澤社長!「カネは使えば使うほど増える」らしい。

自分は「何に」カネと時間を使って生きていきたいのか考えたい。

 

Never too late.

カーネル・サンダースは49歳のときにケンタッキーフライドチキンを始めた。

伊能忠敬は50歳を過ぎてから天文と地理の勉強を始め、55歳を過ぎて初めて、測量の旅に出発し、誰も見たことがないような正確な日本地図を作った。

 年齢を言い訳にして、やりたいこと・ やりたかったことを諦めない。

自分の好きな言葉に「何かをやり始めるのに‟今”が一番若く、また‟今”が一番経験もある。」

 

仕事と趣味を掛け算すれば、独自のおもしろいキャラ設定が生まれるはずだ。君にしかないオリジナリティはきったあるはずだ。それを探そう。

 タグを3種類も掛け合わせれば、ユニークになれると主張する。 

 

 「下手な歌を人前で歌うなんて恥ずかしい」「もっとうまくなってからリサイタルを開こう」なんて彼は1ミリも考えない。

そんなことを言っているうちに、一生かかってもやりたいことをやれなくなってしまう。

だったらジャイアニズムでどんどん作品を投稿し、自分の考えをツイートしまくり、恥をかくならさっさとかいてしまえばいいのだ。

 

カメレオンのような人間は最悪で最低だ。

損か得かという次元の話ではなく、生き方の美学として根本的にダサすぎる。

相手の立場によって、意見をコロコロ変えるような風味鶏のようなダサい人間にはなるな。

これ自分も今の仕事を通して、出会う子どもたちに全力で伝えたいこと。

まずは自分はダサい人間にならないようにする。

 

「田端さん、この前の全体会議でガン寝してましたよね。僕のプレゼンが下手だと言われているようで凹みましたよ!」

立場が弱い部下から、このように苦言を呈されるのは、実はとってもうれしい!

なぜなら、僕に「ツッコマレビリティ」(弱みをツッコまれる人徳)があり、部下との距離が近い証拠だからだ。

 

 

 

この本の終盤に、コレ!

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正直とは何か?それは「パンツを脱げるかどうか」ということだ。

 

おそらく数千人の新卒学生を面接した僕がいまだに覚えている伝説の学生がLINE時代にいた。身長190センチくらいのぬぼっとしたいかにも理系な感じの院生男で、パッと見では冴えないタイプだった。面接で30分くらい話したところで、落とすつもりでファイルを閉じた。

その瞬間そいつはガッと立ち上がった。何を言うのかと思えば、「今日この面接で、僕はきっと落ちたと思います。とても残念です。落ちたと思う僕が言うのもなんですが、僕はLINEに入りたい気持ちだけは、誰にも負けてません!」

と立ち上がったまま、10分くらい猛烈に熱い演説を始めたのだ。この瞬間、こいつやるなと思った。

熱い奴はカッコいい。

 

プライドを指す英単語には、confidenceとself-esteemの2つがある。

Confidenceとは「今この瞬間、全てを失っても、俺は俺だ。いつだってゼロからやり直してまた這い上がってみせるぜ!」という自分自身の内発的な強さに由来するもの。自分が信じる自分の強さだ。

self-esteemとは「立派な組織に所属している自分はすごい」という自分の外側にあるものに依存するものだ。たとえば、東大卒の俺はすごい。三井物産社員の俺はすごい、という自我のあり方だ。つまり他人が認めてくれた外生的な自分の価値なのだ。

 

ブランド人が正しく持つべきプライドであり自信とは、confidenceの方であって、身にまとっているself-esteem由来の変なエリート意識など邪魔なだけだ。

プライドなんか、必要なら、いつだって捨て、僕は土下座してみせる。なぜならば、そんなことで僕の価値は1ミリも下がらないと自分で確信ができているから!ダサいプライドなどは、サッサと捨てろ。

 

さあ今すぐここで、パンツを脱げ!

 

たかがカネのために働くな

カネを絶対視し、まるで宗教のようにカネを崇拝する拝金主義者は、いつか転落する。カネに踊らされて人生を終える。

 

「カネなんてなくても死にはしない」「たかがカネじゃねえか」「カネは天下の回りモノ」と突き放すからこそ、逆説的にカネが儲かるようになる。

「カネは追えば追うほど逃げるのだ!」

 

カネというつまらない紙切れのために生きるな。カネのために死ぬという、最強にダサすぎる最期は絶対に避けろ。

ワクワクして生きろ。そうすればカネもついてくる!

 

 

言葉が入ってきやすく、サクサク読めました。

猛烈に人におすすめしたくなるほどではないけど、頭の柔軟には良い本だと思う。

 

もっとアホみたいに何事も楽しんでいこ!と思わせてくれる一冊になりました。

 

 

 

【読書時間2時間  記録時間2時間10分】

ブログの記録時間がかかりすぎ。

Kindle本だとお気に入りの箇所をハイライト一覧に残せるから30分程度でかけたはず。

紙の質感はすごく楽しませてもらえたが、電子書籍のほうがいいのかな、とまた読み分け・買い分けに悩みそう。(笑)

 

これからも自分自身のために本読んでインプットするだけでなくアウトプットとしてブログを書いていきます!