【No,2】死ぬこと以外かすり傷

読書記録No.2

今年66冊目

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

 

箕輪厚介(幻冬舎編集者)

・1985年東京生まれ 早稲田大学第一文学部卒業

 (本書によると学生時代昼からキャンパス内でお酒飲みまくっていたから現在の早稲

田は敷地内飲酒禁止らしい。箕輪のせいでは、とも言われているらしい。笑)

・2010年双葉社入社→幻冬舎

 

 最近では出版業界を激しく賑わせている、敏腕編集者、箕輪厚介さんの著書。

普段は編集者として、キンコン西野亮廣、ホリエモン、前田裕二、落合陽一、佐藤航陽、佐渡島庸平見城徹など、大ヒットした本を数々手がけてきた人が、自身の本を出版したということで即購入。(メンツがすごい)

 

 

編集者は最強だと感じる3つの理由がある。

1つ目は「才能カクテルが飲み放題」だから。

編集者は、一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才たちと毎日のように会って、時にぶつかりながら本を作り、戦友のようになる。

読者には申し訳ないが、一冊の本を通して一番成長するのは間違いなく編集者だ。

 

予定調和にロジカルに考えても計算通りのものしか生まれない。無難に生きても何も起こらない。誰かが作った道を踏み外す。カオスにこそ、まだ見ぬ景色があるのだ。

あらゆる事故やトラブルに身を投げろ。

 

マドリードでの列車爆破テロに巻き込まれたり、高校生のときに海外でパスポートなくしたり、インドでは監禁され死を想像したが相手を押し倒し脱走した話は、面白かった。

直後にこんな面白い体験をした!とネタにして、即ミクシィ日記を書いたらしい。(笑)

 

 

バカなことにフルスイングせよ

思い切りバットを振れば、熱狂は伝播する。バカにして笑ってた人たちも次第に巻き込まれていく。

 

僕の周りにいる企業家やクリエイターたちもみな、3歳児のように本能的、動物的な感覚に突き動かされながら行動している。決してルールや常識、ロジックだけでは動かない。

 

誰もが大人になる。学校に洗脳され、会社に飼われ、常識を知り、ルールを覚え、人間関係に縛られていく。

そしていつか、「ありのままの自分」を捨てる。

破天荒な人生は映画や小説の主人公に任せて、世の中に溶け込むことを受け入れる。

 

 

「知っている」と「知らない」の間にとてつもなく太い川が流れているのだ。

 

今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。スマホは飼い主が見たいものしか差し出さない。

ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。

バカはますますバカになる。

 

この本の中で二番目に好きなところ!

10年前の高校生時代には想像できんかった世界が現在になってる。

 

 

どんなに都合よく上手くいっているように見える人でも、実は地道な努力を続けている。すべては線である。

 

これすごく腑に落ちた。今はまっている筋トレのおかげ。

 

副業解禁が話題だが、休日に牛丼屋でバイトをして小銭を稼いでも意味がない。それは時間と金を交換しているだけ。本業を頑張って力をつけるのが先だ。

 

サラリーマンであっても、個人としての覚悟を示すからこそ相手が信用してくれる。告白した相手に「一度お母さんに相談する」と言われたら冷めるだろう。トラブルが起きたときに「上司に相談する」と言わず、「僕が何とかするんで余裕ですよ」とその場で返す。あとでつじつまを合わせればいい。

お前はどれだけ覚悟を持っているのか。それだけを人は見ている。

 

メジャーリーガーは、試合で活躍しヒーローインタビューをされる自分の姿を事前にイメージするそうだ。

 

物があふれる時代。もはや物を選ぶこと自体に疲れる。自分が信頼する人のおススメを選ぶようになるのは時代の必然だ。

 

「風呂敷広げ人」になりたければ、この人の風呂敷だったら畳みたい。今までの彼の行動から考えて、今回もかならず大きな夢を見られるはずだ、とワクワクさせることができないといけない。

もはや人はお金では動かない。夢を見させられる言葉と実行力、そして本人が楽しそうにしていることが大切だ。

 

子どもらをワクワクさせるためには、大人たちがワクワクしてないとダメだと思う。

今日からいよいよ仕事が始まる。

子どもから見ても、アホじゃねん!っ言われるくらい全力で楽しんでいく。

 

 

人はスマホによって孤独になった。スマホという小宇宙によって、人は自分が好きなものしか見ないようになった。その結果、好みや生き方が凄まじい勢いで細分化した。

スマホから顔を上げると、周りは自分とは違う世界の住人ばかりだ。

 

これ、面白い!

 

一流のサッカー選手になりたければ、誰よりもボールを蹴る以外に方法はないのだ。

大切なことはとにかく打席に立つことだ。できるだけ挑戦して失敗して上手くなっていくことだ。

 

時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。だから「今やれ」。

 

 

熱狂できることに出会うためには、自然消滅上等であれこれ手を出せばいい。

まずは口癖を変えるのが有効だ。

 

なにか声がかかったとき、「やりたい」「行きたい」と言葉を禁句にする。

そして「やります」「行きます」と言うようにするのだ。これだけで行動の量とスピードが飛躍的に上がる。

 

熱湯に触れて「熱い!」と言うようなレベルで「やります!」と返事する。

 

「やりたいです」「考えます」などと言っている悠長な奴に黄金の果実は降ってこない。

 

「やりたい」と「やります」、「行きたい」と「行きます」。

願望と行動の間にはとてつもなく大きな溝がある。願望など何の役にも立たない。

 

これ、本書で一番響いたところ。

この本読み終わってからやりたかったこと3つに手を出し動いている。

もう二度と「口だけ人間」とは言わせない!(笑)

 

「やりたい」を思うだけじゃなくて、言葉にすると同じように反応する人がいるってことの実体験も出来たのが最近の良かったこと。

 

 

変わり続けることをやめない

 

「日本では『みんなちゃんとしているのだから、あなたもちゃんとしなさい』と子供に注意し、インドでは『あなたもダメなのだから、ヒトのダメなところも許しなさい』と諭す」

 

まずは自分から裸になってしまうことだ。自分の恥ずかしい部分も醜い性格もわがままさも生意気さも全部出してしまう。嫌われることなど怖れるな。全てを見せて嫌われるなら、それまでだ。

大丈夫、完璧な人間なんてどこにもいない。

 

どれほど努力をしていても夢中な人には勝てない。義務感で仕事をやっている人間は、ヨダレを流しながら寝ることも忘れて没入している人間には絶対に勝つことはできない。

 

大切なのは常識に縛られないこと。

リスクと思っていることは全部、仮想的なものだ。人生など長いドラマで

あり、ロールプレイングゲームに過ぎない。失敗もトラブルも全部、話をおもしろくするためのイベントだ。

 

飲み会で正気な人はいつも損をする。あと片付けをしたり、会計をしたり、人を送ったり。

この際楽しく酔って騒ぎまくろう、歌いまくろう、踊りまくろう。そして、また翌日、しれっと反省して、ケロッとしてまた同じことを繰り返せばいいのだ。

この世は酔いがさめた人間、まともになった人間から脱落していく愉快なレースだ。世界に対してできることを考えながら自分らしく狂え。

ありのままで楽しみながら、自分にしか生み出せない何かを作れ。リスクなんて何一つない。失敗こそ最高のブランドだ。バカになって飛べ。

傷ついても、それをネタにして笑いながら、またそこから走り始めよう!

 

死ぬこと以外かすり傷と叫びながら、ただ狂え。

 

 

読み終わっての感想

箕輪さんが編集者だからなのか、これほど本の中の言葉が生きとるというか、本人が喋ってるような感覚読んだ本は初めてだった。読了後はまずそこに、すげー!ってなった。

 

頭でっかちになりそうになるけど、たまにこういうエネルギーに溢れた本を読んで、「自分らしくバカでいよう!」と言い聞かせることにする。

 

 

 

読書時間120分 読書記録90分

おすすめ度★★☆☆☆

 

パソコンの調子が悪すぎる。。30分くらいにしたい。

 

次に読んでいる本は、栗原類さんの「発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由」と岡本茂樹さんの「反省させると犯罪者になります」を更新する予定。